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2008年2月

2008/02/29

トラ、トラ、トラ トラフズク

20080320_220601640  トラフズクを見に休日を待ちきれず昨日、午後から仕事をサボって行って来た。球音が聞こえてきたこの時期に、虎と聞くだけで胸の騒ぎを覚えるトラキチである。だから、長い耳と体が虎斑のトラフズクが見られるとあってはジットしていられなかった。まさかこんな所にと思うような公園の一角だった。公園といっても街中の子供の遊び場のようなところで木々が多いわけでもない。隅にベンチやブランコや砂場が配置され周りに20本ほどの木があるだけの典型的な児童公園である。その木の中に常緑樹が5本あって、その一本がトラフズクの宿となっていた。なんという木か青々とした葉が茂っているが、そんなに高い木ではない。指差して教わってようやく分かるほど枝や葉の込み入った中に一羽がいて、さらに奥にもう一羽が見えた。20080320_22080895320080320_220641437
   2時前に着いたのであるが胸に顔を埋めるようにして眠っていて、たまに顔を上げても眼をつぶっているようであったが、2時間ほどしたとき、ようやく眼を開けて顔を上げた。 くちばしの両側から両目の内側に走る白色線、橙色の目。そして、長い耳羽 。これは耳ではなく、飾り羽で羽角(うかく)と呼ばれ、耳は左右にずれた位置にある。大きな二つの眼は前向きに並んでいる。顔がパラボラアンテナのような形になっている。これによって、獲物の位置を眼と耳のどちらからでも正確に知ることが出来るとのことである。20080320_220836109
20080320_220912531_2   4時を過ぎても、まだ陽は高かったが寝足りたのか、暗くなってからの狩に備えてか羽を繕い始めた。葉の間からのぞかれる赤い眼が猛禽らしく鋭い。この眼は、光を集めやすい眼球と明暗を感知しやすい網膜を持ち、暗闇でのわずかな光を判別できるのだ。20080320_220938000
大きな子供 の声に驚いたのか耳を立てて、体を細くして立ち上がった。木の幹の擬態だろうか。(下の写真)奥の枝でずっと眠っていた、ひとまわり大きい方が頭をようやく上げて枝被りではあるが顔を見ることが出来た。
 そうしたトラフズクの姿を初見、初撮り出来たことにの満足して、たった一人きりになってしまった5時過ぎに公園を後にした。20080320_221146718


   

   

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2008/02/23

は~るヨこい♪ セツブンソウ、マンサク

20080320_223137453_3  春は、小鳥のように気まぐれだ。近くに来たかと思うと、すぐに離れてしまう。そんな陽気に誘われて、お花見に。
 セツブンソウは、野草の世界にいざなってくれた思い出の草であり、この時期になると一度はあわずにはいられない。節分の頃(旧暦)に咲くのでこの名がある。20080320_223216359_2

20080320_223242765_2  マンサクは、先ず咲くからとも、咲き振りのよさから満作とされたなど諸説がある。梅よりも早く咲く。踊り子が手足を広げたような黄色い花は枯野の中でよく目立っていた。葉が残っているので、シナマンサクのようだ。20080320_223302078
20080320_223357609_2今年は、梅の開花が遅れているような気がする。ことに白梅は、つぼみのままで長くスタンバイしているようだ。
 鳥撮りを離れセツブンソウを訪ねたのであるが、モズをみつけると、ついレンズを向けってしまった。20080320_223425015


 

 

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2008/02/16

ルリ尽くし ルリビタキ

20080324_195057093  同じ木でも枯れた葉が残っている枝がある一方、もう新芽を膨らませている枝もあり、木々は着々と春の装いを準備しているようだ。ルリビタキは旅立ちをなにで計っているのだろうか。もうあと一ヶ月余りでルリビタキは、ここから去って行く。20080324_195118984
20080324_200237328  今日はとてもサービス良く、鮮やかなまさに瑠璃色の羽色を惜しげなく披露してくれた。20080324_195524359  
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2008/02/15

お濠のパンダ 3 ミコアイサ、カワアイサ、キンクロハジロ

20080324_202446406  カワアイサのオスをミコアイサとともに見ることができた。一羽だけだがマガモより大きな体を悠然と浮かべていた。この時期は羽色も美しく、頭部は光沢のある緑色となっている。アイサ(秋沙)は秋早くに飛来するところから「秋早(あきさ)」と呼ばれ、これが変化してアイサになったと言う説が有力だそうである。20080324_202504781
20080324_202743406  クチバシが細くて先がかぎのように曲がっている。ギザギザの突起もついていて、 一度捕まえた魚が簡単には逃げられない仕組みになっている。20080324_202843296
 お濠のキンクロハジロの群れの中に、ミコアイサやカワアイサが混じっていたのであり、無視をするのは申し訳ないのでカメラをむけた。キンクロハジロの金色の目と黒い体と、白い羽色をそのまま名にして、金黒羽白とは、ちょっとかわいそうなくらい単純なネーミングのような気がする。紫光沢のある頭部と、後ろに垂れ下がる冠羽はポニーテールのようで、粗末に扱ってはいられない魅力があった。20080324_202916296
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  ミコアイサがほかに目を向けていたのを取り返すかのように大きな羽ばたきを見せてくれた。20080324_203026234

 

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お濠のパンダ 2 ミコアイサ

20080324_203717968_2  愛称のパンダガモは目の周りの黒い模様からであるが、ミコアイサを見ていて、その仕草の可愛いさもパンダに似ているように思われた。体にくらべて大きめの頭を傾けて羽繕いをする姿はなんとも微笑ましい。若い子なら、チョー可愛いい、とでも声を上げそうであるが、あいにく数人のカメラマンは年寄りばかりで、ただシャーター音が響くだけだった。そんなミコアイサの様子をアップ。 20080324_203739250_2
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20080324_204349000_2 おやおや、そんなに首をひねって大丈夫なのかと心配なほど頭を後ろに向けたと思ったら、こんどは短い足を水から出して首筋をクリクリしたりする。その仕草といったら・・。20080324_203939953_2
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2008/02/14

お濠のパンダ 1 ミコアイサ

20080321_221259343   3連休最後の11日は仕事で鎌倉へ行くことになっていたが午後からなので、先日M公園でお会いしたベテランのAさんから教わっていた『皇居のお濠でミコアイサとカワアイサがみられる』にかけ、ひんしゅくをかうのを覚悟でカメラザックを背負って会議におもむくこととした。休日の丸の内界隈は、いつもと違った空気が流れているようでザック姿もそんなに違和感がなさそうだ。20080321_221324421
 和田濠辺りと見当をつけて行くと、運良くイッパツでミコアイサに出会えた。ミコアイサは神社の巫女さんの白い衣装をまとったような姿からその名がついたとか。たしかに清らかな感じであるが厳めしくはない。また、目の周りの黒斑がパンダのような模様からパンダガモの愛称で親しまれているが、こちらの方がピッタリする。
20080321_221359046   愛らしい横顔に比べ正面からはリーゼントにサングラスのお兄さんのようである。20080321_221417578
 ミコアイサは潜水鴨の仲間であるだけに水面にとどまっていることが少なく跳ねるようにして頭から一気に水中に潜って次には予想もつかないところに浮かび出てくる。ただ、いつも近くに出てきてくれるのが幸いだった。こんな近くで撮れるのはめったにないサービスとのことだ。水から出た直後は、冠羽が頭に貼りつき親父のようだった。20080321_221445781  
20080321_221507718   ようやくオスとメスのツーショットが撮れた。鴨類はオスとメスの体色が極端に違う時期があるものが多いと聞くが、ミコアイサもその典型のようだ。ただ、冬鳥であるミコアイサは渡って来て直ぐには、オスもメスと区別がつかない姿だそうである。 20080321_221545718
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2008/02/10

北本3 雪の名残 ジョウ、ルリ

20080323_191156906  先日は2年ぶりに積雪があったが再び昨夜、雪が降った。今日こそは雪と小鳥の模様を撮りたくて、K公園に。まずは丁字路にカメラをすえる。いつものジョウビタキやルリビタキなども、めったに見られない雪の中では新鮮にみえた。20080323_191520281

20080323_191537218 20080323_191648828   何よりも期待していたベニは姿をなかなか見せず、ほとんどの人が あきらめて移動したあとに枯れ草の下に あらわれ、丁字路の後ろや東屋の裏の木に渡った。  20080323_191732359 20080323_191758515
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 ハチジョウツグミを雪の上で撮りたいと思って狙ったが、草の出ているところを跳びまわるばかりだった。それでもいままでになく、近くで撮ることができた。
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2008/02/09

北本2 贈り物 ハチジョウツグミ、クイナ、コジュケイ

20080323_201758000  本日2度目のアップ。公園に入って直ぐにベニが撮れたのに気を良くして、課題としていたハチジョウツグミを探した。ハチジョウツグミは2年ほど前に秋が瀬で撮って以来のことである。K公園に入っているのは知っていたのだが、被写体としてルリやベニなどのような魅力を感じなかったことや、落葉の上にいることが多く撮りにくいことなどから、見送っていたのだが手遅れになってもと思い狙ってみた。20080323_201919781 

20080323_202012671   丁字路に戻り、一服していた時、思いがけずコジュケイがあらわれた。それも6羽ほどが一度に出てきたので、あわてて シャッターを押した。 コジュケイは、中国南部原産の帰化種で、大正時代に狩猟目的で放鳥されたものが野生化したものである。チョットコイ、チョットコイと云うように聞こえる大きな鳴き声をよく聞くのだが、こんなにまとまって姿を見たのは初めてのことで、思わぬ贈り物のようで有難かった。20080323_202044250
20080323_202305484クイナが誰もいなくなったのをみはからったように、そっと姿をあらわした。めったに、ゆっくり姿を見せてくれることがないのだが、腹と脇にある白と黒の縞の模様が黒と茶の上体とマッチしていて、おしゃれな格好だった。
 クイナとは、「喰い鳴き」が転じたもので、水田でカエルや小魚を食べて鳴くことによるもの。20080323_202334171  


 
 

 

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北本1 食 事 ベニマシコ

20080323_204410734  冬の探鳥の楽しみの一つに赤い鳥を見つけることがある。午後から降雪の予報のとおり、ときどき雪がぱらつくが、ベニマシコのふっくらとした体と赤いお腹と丸いつぶらな目との出会いが寒さを忘れさせてくれる。このところ、あまり出が良くなかったようであるが、今日は草の実を啄ばむ姿をあちこちで見ることが出来た。 まるで、これから雪が降ってくることを知っていて、急いで食事をとっているようだった。
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2008/02/02

思いつき ルリビタキ

20080323_205654140_2   昨日の「リア王 コノドジロムシクイ」に続いてK公園のルリビタキをアップ。
 全部オスのルリビタキのつもりで撮ったが、オスの若か、メスなのか判然としない。ルリビタキは、一年ほどメスと同じ目立たない色をしている。若いうちに直ぐに大人のオスと同じになると、ライバルとみなされ、攻撃されるからだそうだ。一人前の体色になるのには3年ぐらいといわれる。そのうえK公園では、若と大人のオスが棲み分けをしているようである。今日見た中では一番に幼そうなこの子は、奥の児童公園向かいの病院側山際の原にいた。( 1・2番目)20080323_205753875_2
20080323_205832171 20080323_205858671  この2枚は(3・4番目)、東屋の裏山際で撮ったが大分、体色が鮮やかではあるが、きれいな瑠璃色にはなりきっていない。 20080323_205945484 20080323_210012078
 おなじみの丁字路で撮った2枚。少し前まではジョウビタキに追われることが多く、おどどした感じであったが、成長した今は、そんなこともないようだ。体表を覆っていた茶の産毛がしだいに取れて瑠璃色があらわれてくる仕組みのようだ。20080323_210048875
 もう一人前の大人になる日も近いようだ。丁字路手前の原や山際の林や東屋周辺を飛びまわっていた。
 最後に、仲間内で青ルリと称されている完全な大人?は、木道のある湿地や林辺を縄張りにしている。 今日は残念ながら、その姿を見ることが出来なかった。
 今日一日で出会ったルリを思いつくままに並べて、勝手なキャプションを付けたが、たまたまK公園の山の高い所から下にむかって撮り進んでいるうちに、ルリの若が微妙に変化しているように思えたものであり、確証があるものじゃないことを、お断りしておかなくてはならない。20080323_210153281


 

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2008/02/01

リア王 コノドジロムシクイ

20080323_211035453  コノドジロムシクイは、これまでに日本で確認されたのは、ごくわずかであり関東では初めてという珍鳥である。タイトルのリア王とは、全く関係ないのであるが、一日でこの二つを見るという大事件を体験した。リア王は、蜷川幸雄演出、ヒラミキ(平幹二郎)によるものである。まさに事件としか言いようのない、今日は至福の時を過ごした。リア王はチケットを予約してあり、勤めの帰りに見に行くつもりであったが、昨夜になってコノドジロムシクイのいる葦原が来週には刈られてしまうと知り二度とこんな機会は訪れないかも知れないと思うと、どうにも見たい気持ちを抑えられず、ポカ休で会社には迷惑をかけたが禁断の平日撮りを敢行した。20080323_211120328
20080323_211156093   妙に難しい名のように思っていたが漢字を当ててみれば、小喉白虫喰であり、なんのことはないがとにかく日本ではほとんど見る機会のない珍しい鳥だそうである。ウグイス科のムシクイの仲間で、本来はユーラシア大陸で繁殖し、中近東やインドなどで越冬するとのことである。それが何で迷ったのか、遠くの日本まで渡ってくるとは。28日からの予定の葦刈が一週間延ばされたので、間に合って良かった。もう撮り尽くしたのかカメラマンも少なかった。ただ、この日は2時までの間に一度だけ10時過ぎに姿を現しただけだった。証拠写真しか撮れなかったが、見られただけで満足して引き上げた。20080323_211327078_2
20080323_221209671   4時間(休憩20分)が、あっという間だった。蜷川シェイクスピアは凄かった。平幹二郎のリア王に圧倒された。ほかにとても感動を著すことなど出来ない。いろいろなことを考えさせられた。
 年老いて頑固で傲慢になった国王リアは3人の娘に領土を分配し隠居することを思いつく。そこで娘達の自らへの愛情を計るため忠誠心の深さと敬意の言葉を求める。上の姉2人は、言葉巧みに父王を喜ばせるが、末娘のコディリアだけは愛情を言葉で飾ることを嫌い、王を喜ばせる言葉を発しようとしない。それに激怒した父王は、コーディリアを勘当し国から追放してしまう。老いた王は2人の娘の世話になろうとするが、彼女たちは父親を軽んじ、やがて荒野へと放り出してしまう・・・。ここから物語りは始まり、さまざまなメッセージが見る者に投げかけられてくる。愛とは、権力とは、命とは、そしてなによりも誰しも避けることの出来ない「老い」とはである。
 まあ、このくらいにしとこう。感動をあらわすなどという無為なことは。ともかく凄いものを見た。見てよかった。(写真は「彩の国芸術劇場」HPより無断転載)20080323_221224140

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